【FX】「RSI」の使い方、基本から応用まで解説【具体例あり】

FXテクニカル分析
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この記事では、FXインジケーターの1つ「RSI」の使い方や設定について以下のような疑問や悩みに応えられるように詳しく解説しています。

  • RSIを使ったトレードがしたい
  • RSIの使い方を知りたい
  • RSIでよくダマシに合う
  • RSIの設定について知りたい
  • RSIを使った具体的な分析方法を知りたい

RSIは複数のインジケーターを組み合わせたり、複数の時間足を組み合わせたりすることにより更に威力を発揮します。

初心者の方は最初は難しく感じるかも知れませんが、1つずつ確認していけばそれ程難しくありませんし、RSIを用いた具体的な分析方法も説明しますので、参考にしてみてください。

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「RSI」の使い方

「RSI」の概要

「RSI」はRelative Strength Indexの頭文字を取った略称で、アメリカのJ.W.ワイルダーが考案したオシレーター系のインジケーターです。

0~100までの数値で表され相場の過熱感を示し、70を超えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎと判断します。

自分のトレードスタイルによって数値は変えられ、人によっては70のラインを80に変更したり、30のラインを20に変更したりしています。

図1

RSIは一定期間の上昇幅の合計から上昇幅の合計と下落幅の合計の合算で割った割合を表した数値となりますが、計算方法については特に知らなくてもRSIを使う上では全く問題ありません。

「RSI」の設定

RSIの設定は、期間の設定をするだけです。

期間としては914が使われることが多いですが、デフォルトの設定が14になっていることが多いと思いますので、最初の内は14で使い、慣れてきたら自分のトレードスタイルに合わせて調整していけばいいかと思います。

図2

「RSI」4つの使い方

RSIの使い方としては、以下のような使い方があります。

1. 基本的な使い方

RSIの最も基本的な使い方としては、RSIの数値が70を超えたら買われすぎ30を下回ったら売られすぎとなりますので、それを単純に利用して70を超えたら売り、30を下回ったら買いという使い方です。

また、70を一度超えて再度70を下回ったら売り、30を一度下回って再度30を超えたら買いという使い方もできます。

  1. RSIが70を超えたら売り
  2. RSIが30を下回ったら買い
  3. RSIが70を超えて再度70を下回ったところで売り
  4. RSIが30を下回って再度30を超えてきたところで買い
図3

上図の場合は、RSIがうまく機能しており、70を超えたあたりがチャート上でも天井圏となっており、30を下回ったあたりがチャート上でも底値圏となっています。

しかし、トレンドが発生している時に、RSIが70を超えたからと言って安易にそれのみで売りポジションを立ててしまうと、ダマシに合うこともあります。

図4

上図はダマシの一例ですが、RSIが70を超えたところで売ったとしても、上昇トレンドが発生しているためすぐに高値を更新していきます。

このように、トレンド発生時にはダマシに合いやすくなりますので、注意が必要です。

2. ダイバージェンス

チャートの高値が切りあがっているにも関わらず、RSIの高値が切り下がっているといったチャート上の価格とRSIの値の逆行現象が起きることがあり、これを「ダイバージェンス」と言います。

「ダイバージェンス」が発生した時はトレンドの勢いが弱まってきており、トレンドの転換を示唆しており、ダイバージェンスには「強気のダイバージェンス」「弱気のダイバージェンス」があります。

図5

「強気のダイバージェンス」は下降トレンド中にチャート上の安値は切り下がっているのにRSIの安値は切り上がっている状態で、下降トレンドの勢いが弱まり上昇トレンドに転換する可能性を示唆しています。

「弱気のダイバージェンス」は上昇トレンド中にチャート上の高値は切り上がっているのにRSIの高値は切り下がっている状態で、上昇トレンドの勢いが弱まり下降トレンドに転換する可能性を示唆しています。

図6

また、注意点としては、ダイバージェンスが現れたからと言って、必ずしもトレンドの転換が起こるわけではなく、そのままトレンドが継続していくこともあるため、ダイバージェンスが現れたというだけで逆張りエントリーをするのは危険です。

3. ダイバージェンス・リバーサル

ダイバージェンス・リバーサルは「ヒドゥン・ダイバージェンス(隠れたダイバージェンス)」と呼ばれることもあり、ダイバージェンスとは逆の現象で、トレンドの継続を示唆しているものになります。

リバーサルにも「強気のリバーサル」「弱気のリバーサル」があります。

図7

「強気のリバーサル」は上昇トレンド中にチャート上の安値は切り上がっているのにRSIの安値は切り下がっている状態で上昇トレンドの継続を示唆しており、「弱気のリバーサル」は下降トレンド中にチャート上の高値は切り下がっているのにRSIの高値は切り上がっている状態で下降トレンドの継続を示唆しています。

図8

また、リバーサルにもやはりダマシはあり、リバーサルが現れたからと言って必ずしもトレンドが継続するとは限らないため、リバーサルだけをエントリーの根拠とするのは危険です。

4. 50%を境にトレンドを判断

最後は、RSIの50%ラインを利用した使い方です。

RSIの値が50を上回っていて上向きなら上昇の勢いが強い50を下回っていて下向きなら下降の勢いが強いとみることができます。

RSIに50%のラインを表示させるには、設定が必要です。

例えばMT4の場合だと、RSIの編集画面で以下の手順のように設定すると、RSI上に50%のラインが表示されます。

図9
図10

しかし、RSIも50%のラインをまたいで行き来することも結構ありますので、単純に50を超えたから買い、50を下回ったから売りとやっていては、すぐにダマシに合ってしまいます。

RSIの注意点と応用

既に色々と説明はしていますが、RSIを逆張り指標として使うに当たって、ダマシも多いので、以下の点に注意して使うことをおすすめします。

トレンド相場では使わない

これまで説明してきたように、RSIは、基本は逆張り指標としての使い方となりますので、トレンド発生時には全く機能しなくなります。

そのため、RSIを使う上では環境認識が非常に重要となってきます。

具体的には、水平線などをしっかりと引き、レジスタンスやサポートを確認した上で、流れが反転する可能性のある所にポイントを絞って利用した方が精度は高まります。

中長期足で使う

また、RSIは短期足で使うのではなく、中長期足、できれば1時間足以上での利用がおすすめです。

中長期足での押し目付近に近づいたら、短期足のチャート形状と合わせて中長期足でのRSIを確認し、実際のトレードに落とし込んでエントリーポイントを探っていくといった使い方です。

例えば、下図11~13の場合は図11で4時間足で分かる水平線でサポート、図12で1時間足でRSIが30を下回り再度30を上抜け、図13で15分足ではダブルボトムを作りネックライン上抜け更に安値も切り上げている状態、以上のことからトレンドの転換を察知します。

図11
図12
図13

他のインジケーターと組み合わせて使う

RSI単体で用いるのではなく他のインジケーターと組み合わせて用いるという方法もあります。

例えば、ボリンジャーバンドと組み合わせて、4時間足のボリンジャーバンドが横向きで+2σに到達した時に、1時間足でRSI70を超えていたら売りなどです。

図11
図12

RSIまとめ

RSIについてまとめると以下のようになります。

  • RSIは相場の過熱感を数値化したオシレーター系インジケーター
  • RSIが70を超えると買われ過ぎ30を下回ると売られ過ぎを示す
  • RSIはトレンド発生時は機能しない
  • RSIの設定値は9か14が一般的
  • ダイバージェンス、リバーサルなどでトレンドの転換、継続を示唆
  • RSIは中長期足以上で用いる
  • RSI単体で用いるとダマシも多いので、複数時間足、複数インジケーターを組み合わせて使う

複数時間足や複数インジケーターを組み合わせた使い方は最初の内は混乱するかも知れませんが、RSI単体で用いるよりも精度は上がりますので、皆さんも1つずつ検証してみてください。

他のインジケーターについても、以下の記事でまとめてありますので、ご参考ください。

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