FXのインジケーターを調べていて、以下のような疑問や悩みをお持ちではありませんか?
- チャート分析でインジケーターを使いたいので、おすすめのインジケーターを知りたい
- インジケーターの種類が多くて、それぞれのインジケーターの内容がよく分からない
- 相場の状況に合わせてインジケーターを使いこなしたい
この記事では、FXで使えるおすすめのインジケーターを9つ厳選してお伝えしますが、インジケーターだけで売買を判断するのではなく、相場背景をしっかりと分析して読み取った上で、インジケーターは補助的に利用するのが基本的な使い方となります。
インジケーターとは
インジケーターとは、主に過去の値動きなどから、現在の相場の状況を数値で表したり、視覚的に分かりやすく表示したりすることで、ローソク足だけを見ているよりも、チャート分析をやりやすくするための補助的なツールです。
インジケーターには様々な種類があり、最初からチャートソフトに標準で入っているものもあれば、誰かが独自で開発したものをダウンロードして使うものもあったりと、インジケーターの数がいくつあるかは正確に測ることはできません。
しかし、インジケーターがどんなに時間をかけて複雑に作られていたとしても、そのインジケーターが示すラインや値などを市場参加者の多くが意識していなくては意味のない数値になってしまいますので、どうせインジケーターを使うのであれば、多くの市場参加者に使われていてチャート分析に役立つインジケーターを使うに越したことはありません。
FXインジケーターおすすめ9選
インジケーターは大きく2つの種類に分けることができます。
トレンドの発生や相場の方向性などを示し、トレンド相場で効果を発揮する「トレンド系インジケーター」と、買われ過ぎや売られ過ぎなど相場の過熱感を表す「オシレーター系インジケーター」です。
それぞれのインジケーターには、得意な相場、不得意な相場があり、相場状況とインジケーターが合っていないとダマシに合うこともありますので、状況に応じて使い分けたり、複数のインジケーターを組み合わせて使った方がより効果的です。
トレンド系インジケーター
1. 移動平均線
最も多くのFXトレーダーに使われているインジケーターと言えば、移動平均線を挙げる方も多いのではないでしょうか。
移動平均線は上昇トレンドの時は上向き、下降トレンドの時は下向きになり、シンプルな表示で、分かりやすく相場の方向性を示してくれます。
単純移動平均線(SMA)と指数移動平均線(EMA)がよく用いられ、短期・中期・長期の期間を設定して複数本表示して使われることが多いです。
短期移動平均線が長期移動平均線を上抜くとゴールデンクロス、短期移動平均線が長期移動平均線を下抜くとデッドクロスとなり、売り買いのサインとなります。
移動平均線について詳しくは、以下の記事で説明しています。
2. ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に上下2~3本のバンドを表示させ、トレンド発生時はバンドが広がるエクスパンションと呼ばれる現象が起こり、レンジ相場の時はバンドが収縮するスクイーズと呼ばれる現象が起きます。
使い方としては、ボリンジャーバンドがエクスパンションした時にトレンドフォローの戦略を取るのが基本的な使い方となり、トレンド発生時には以下の図のように、ローソク足が1σの外側に張り付くバンドウォークと言われる動きをすることもあります。
ボリンジャーバンドについて詳しくは、以下の記事で説明しています。
3. 一目均衡表
一目均衡表は日本発のインジケーターで、「基準線」「転換線」「遅行線」「先行スパン1」「先行スパン2」の5本の線と雲で構成されており、中でも「基準線」「転換線」「雲」が重要となってきます。
一目均衡表は時間に着目したインジケーターとなっており、他のインジケーターと違って、価格が動き出すタイミングを示してくれます。
一目均衡表の売買サインとして、「三役好転」「三役逆転」というものがあり、三役好転を例に取って説明すると、以下の条件が揃ったときに強い買いサインとなります。
- 転換線が基準線を上抜け
- ローソク足が雲を上抜け
- 遅行線がローソク足を上抜け
一目均衡表について詳しくは、以下の記事で説明しています。
4. ADX
ADXはトレンドの強さを見るインジケーターで、+DI、-DI、ADXの3本のラインから構成されています。
基本的な使い方としては、ADXの数値が25以上だとトレンドが発生していることを示唆しており、ADXの数値が大きくなっている時ほどトレンドの強さが増していることを示します。
ADXについて詳しくは、以下の記事で説明しています。
5. 平均足
平均足は一見するとローソク足のように見えますが、トレンド発生中は陽線や陰線が連続して表示されるため、トレンドを視覚的に分かりやすくしてくれます。
平均足はヒゲに対する見方がローソク足と異なり、例えば、下ヒゲ陰線が連続して現れると強い下降トレンドが発生していることを表しています。
平均足について詳しくは、以下の記事で説明しています。
オシレーター系インジケーター
6. MACD
MACDは、オシレーター系インジケーターに分類されMACDラインとシグナルラインから構成されています。
MACDラインがシグナルラインを上抜いた時はゴールデンクロス、MACDラインがシグナルラインを下抜いた時はデッドクロスとなり、売り買いのサインとなります。
また、チャート上の価格は切り上がっているのに、MACDは切り下がっているなど、チャートの価格とMACDの値が逆行する現象を「ダイバージェンス」と言い、トレンドの転換を示唆しています。
MACDについて詳しくは、以下の記事で説明しています。
7. RSI
RSIは相場の過熱感を示してくれるオシレーター系のインジケーターで、70を超えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎを示しています。
注意点としては、トレンド相場ではRSIは全く機能しなくなりダマシに合いやすくなりますので、他のインジケーターと組み合わせながら、トレンドが発生していないことを確認して使うようにする必要があります。
RSIについて詳しくは、以下の記事で説明しています。
8. ストキャスティクス
ストキャスティクスは、現在のレートが過去の一定期間の値動きと比較して、過熱感がないかを示してくれるオシレーター系のインジケーターです。
ストキャスティクスが70~80%を上回ると買われすぎ、20~30%を下回ると売られすぎを示唆しています。
基本的な使い方として、1つ目はストキャスティクスが85%より上から下に抜けたら売りシグナル、反対にストキャスティクスが15%より下から上に抜けたら買いシグナルとなります。
2つ目はガービッジトップやガービッジボトムと言われる使い方で、例えばファスト・ストキャスティクスの場合、ストキャスティクスが70%以上の水準で%Kが%Dを2回下回ると売りシグナルとなり、反対にストキャスティクスが30%以下の水準で%Kが%Dを2回上回ると買いシグナルとなります。
ストキャスティクスについて詳しくは、以下の記事で説明しています。
9. ピボット
ピボットはPP、S1~3、R1~3の合計7本のラインから構成されており、S1、S2はサポートライン、R1、R2はレジスタンスラインとして機能します。
S3、R3を抜けると、強いトレンドが発生していることを示唆しているため、順張り指標として使うこともできます。
ピボットについて詳しくは、以下の記事で説明しています。
FXでおすすめのインジケーターまとめ
FXでおすすめのインジケーターについてまとめると以下のようになります。
- インジケーターはチャート分析の補助的ツールである
- インジケーターは主にトレンド系とオシレーター系とで分かれる
- インジケーターはダマシもあるので、相場状況に応じて使い分ける必要がある
インジケーターにはたくさんの種類がありますので、色々と試してみて自分が一番使いやすい組み合わせを探し出してみるのも面白いかと思います。