【FX】トレンドラインの引き方と使い方、よくある誤解を徹底解説

FXテクニカル分析
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チャート分析をする上で重要なラインと言えば「水平線」と「トレンドライン」ですが、トレンドラインは水平線に比べて引くポイントに迷う事が多く、以下のような悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

  • トレンドラインの正しい引き方を知りたい
  • 自分の引いているトレンドラインに自信がない
  • トレンドラインからエントリーしても、すぐにロスカットになってしまう

トレンドラインの引き方は人により様々なので、この引き方が正解というものはありません。

そこで、今回の記事では、トレンドラインの引き方と使い方に関する考え方について、注意点を交えながら解説します。

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トレンドラインの引き方と注意点

トレンドラインとは?

トレンドラインはトレンドの方向性や勢いを示し、トレンドラインを引くことによって、現時点のレートがトレンドの波の高値付近にいるのか、安値付近にいるのかなどが視覚的に分かりやすくなります。

相場が上昇トレンドの時は、安値同士を結んだサポートラインが上昇トレンドラインとなり、相場が下降トレンドの時は、高値同士を結んだレジスタンスラインが下降トレンドラインとなります。

トレンドラインの引き方

トレンドラインの引き方は、基本的には上昇トレンドであれば、波のサポートされている点を結んで引き、下降トレンドであれば、波のレジスタンスされている点を結んで引きます。

図1

ここで初心者の方が抱きやすい疑問としてよくあるのが、トレンドラインはローソク足の実体に合わせて引いた方がいいのか、それともヒゲに合わせて引いた方がいいのか?という問題ですが、意識されるトレンドラインが引ければどちらに合わせて引いても構いません。

何故なら、トレンドラインの引き方は人により様々で、使っているチャートソフトの違いや、ローソク足チャートを使っているのかバーチャートを使っているのか、はたまたレートを配信している業者がどこなのかによって、各トレーダーが見ているチャートの形には微妙に違いが生じてきます。

そのため、その時点でどのラインが意識されるかは毎回微妙に変わってきますので、相場の流れに合わせてアバウトにラインを引く程度で問題ありません。

ヒゲや実体が多少ラインからはみ出していたり、ラインにヒゲがタッチしていなくても、あまり細かいことは気にせず、より多くの点が当たるようにトレンドラインを引くのがポイントです。

図2

もちろん、時にはヒゲを結んだ線がピッタリと機能することもありますし、トレンドラインを抜けた直後にトレンドが転換していく事もありますが、毎回必ずそうなるという訳ではありません。

トレンドは、あくまで人が作り出しており、集団心理がチャート上に表れたものですので、機械的にA地点とB地点を結べば必ずC地点で反応するというものではないことを理解することが重要です。

トレンドラインを引くときの注意点

トレンドラインを引くときの注意点としては、あまり急な角度のトレンドラインはすぐにブレイクされやすいという点があります。

図3

角度が何度なら大丈夫という訳ではありませんが、あまりに角度が急なトレンドラインはすぐにブレイクされてしまいますので、適度な角度のトレンドラインの方が長い目で見て機能します。

勢いのいいトレンドが発生しているときはトレンドラインが急な角度になりがちですが、そういった時は、どこかで深い押し目をつけに来る可能性があるなと考えながら動きを見るなど、実戦で経験を積みながらこの辺りの感覚を掴んでいく必要があります。

また、トレンドラインの引き方としてよくある間違いは、トレンドが既に終了しているのに角度の緩やかなトレンドラインに引き直し続けてしまうケースです。

図4

基本的に上昇トレンドであれば、高値を更新しなくなったら上昇トレンドは終了となり、下降トレンドであれば、安値を更新しなくなったら下降トレンドは終了となります。

そのため、高値を更新していない上昇トレンドラインや安値を更新していない下降トレンドラインはトレンドラインとは言えません。

トレンドラインの使い方と注意点

トレンドラインの使い方としては、エントリーやロスカットの目安として使う方法と、トレンドの転換の可能性を探るために使う方法があります。

エントリーポイントとしてのトレンドラインの使い方

トレンドラインをエントリーポイントとして使う場合に気を付けなくてはいけない点は、トレンドラインをエントリーの最大の根拠にしてはいけないということです。

トレンドラインは、そこで絶対に反応するというものではなく、あくまでトレンド継続の目安として使うものなので、トレンドラインにタッチしたからエントリーではなく、トレンドライン付近まで押し目を付けにきて、そこで他の条件が重なったらエントリーというように、トレンドラインは補助的に使うことをお勧めします。

同様に、トレンドラインを割ったからロスカットするという使い方についても、それだけでロスカットしていては損切貧乏になりかねませんので、エントリー同様に他の条件も付加してロスカットラインを決めることをお勧めします。

トレンド転換を察知するためのトレンドラインの使い方

トレンドラインのもう1つの使い方として、トレンドの転換を察知するための使い方があります。

こちらもよくある誤解としては、トレンドラインをブレイクしたからと言ってすぐにトレンドが転換する訳ではないという点です。

例えば、トレンドラインに沿って上昇トレンドが発生している時に、トレンドラインを割ったらすぐに下降トレンドに転換する訳ではなく、もう一段緩いトレンドラインを描いて上昇トレンドが継続することもありますし、仮にトレンドが転換するにしても、それなりに時間がかかることが多いため、トレンドラインを割っても、すぐに目線を切り替えるのではなく、トレンドが転換する可能性があることを念頭に置いて様子を見る程度でいいでしょう。

トレンドラインの引き方と使い方まとめ

トレンドラインの引き方と使い方についてまとめると以下のようになります。

  • トレンドラインはアバウトに引く
  • トレンドラインはエントリーの目安に使うことはできるが、エントリーの最大の根拠にしてはいけない
  • トレンドラインを割ったからと言って、すぐにトレンドが反転する訳ではない

トレンドラインを引くこと自体はそれほど難しくありませんので、過去チャートなどを使って練習し、トレードに活用してみて下さい。

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