この記事では、外国為替取引が行われている場所および時間について分かりやすく説明しています。
- 外国為替取引はどこで行われているの?
- 東京外国為替市場という言葉を聞くけど、どこにあるの?
- FXが平日24時間取引できるのはなぜ?
FXを行う上で、外国為替取引が行われている場所や時間などを知ることにより、FXの基本的なことを学べ、相場が活発に動きやすい時間帯を知ることができます。
外国為替取引が行われている場所はどこ?
ニューヨーク外国為替市場で円が続伸し、1ドル99円で取引を終えました。
このように、ニュースなどでニューヨーク外国為替市場や東京外国為替市場といった言葉がよく出てきますが、このような外国為替市場は一体どこに存在しているのでしょうか?
外国為替市場とは?
外国為替取引は、金融機関同士が直接取引を行う、もしくは外国為替ブローカーを通じて取引を行うインターバンク取引と呼ばれるものと、インターバンク取引をしている金融機関が個人や企業と取引を行う、対顧客取引の2つに大きく分けることができます。
そして、それぞれを「インターバンク市場」「対顧客市場」と呼び、そのうち「インターバンク市場」が一般的に外国為替市場と定義されています。
つまり、外国為替市場とは実際の市場がある場所を指すのではなく、取引の主体者が個々に取引を行う行為の全体的な概念を定義しており、外国為替市場が特定の場所に立地しているというわけではありません。
世界三大外国為替市場
それでは、ニューヨークや東京の地名が付くのはなぜかというと、外国為替取引は世界中で24時間取引されています。その中でも、その時間帯により一番活発に動いている場所を指してニューヨーク外国為替市場とか東京外国為替市場と言ったりします。
実際の取引はニュージーランドなどのオセアニアから始まり、東京や香港などのアジア、ヨーロッパやロンドン、その後ニューヨークとなり、またオセアニアに繋がります。
その中でも取引量の多い「東京」「ロンドン」「ニューヨーク」が世界三大外国為替市場と呼ばれており、中でも、ロンドン市場が一番取引額が多く活発です。
時差の関係で金融機関が活発に動く時間がずれるためこのようになりますので、各国の市場は時間帯によっては重なっています。
また、週末は金融機関も休みとなりますので、実際には日本時間でいう土曜日の朝方にニューヨーク市場が終わり、月曜日の朝方のオセアニア市場が始まるまではお休みとなります。
外国為替取引が行われている時間はいつ?
1日の始まりは、ニュージーランドのウェリントン市場から始まります。
日本時間の6:00頃から取引が開始し、9:00頃には東京、その後、16:00頃から欧州、17:00頃からロンドン、そして22:00頃からニューヨーク市場が始まり、ニューヨーク市場が閉まる頃には、また、ウェリントン市場での取引が始まります。
外国為替取引には、明確な取引時間というものが決まっているわけではないですが、世界三大外国為替市場の「東京市場」「ロンドン市場」「ニューヨーク市場」を中心としたコアタイムは以下のようなイメージです。
一般的に、ロンドン市場とニューヨーク市場の重なる21時頃~翌2時頃が比較的活発に値の動く時間帯と言われています。日本のサラリーマンにとっては、仕事が終わってから家でトレードをするにはちょうどいい時間帯ですね。
夏時間、冬時間とあるのは、ヨーロッパやアメリカにはサマータイムと呼ばれる制度があり、時期により時計が1時間ずれるため夏と冬とで取引時間にずれが生じます。
ただし、サマータイムにも様々な問題点があり、EUでは2021年でサマータイム導入が最後になると言われています。
外国為替取引の時間と場所まとめ
外国為替取引の時間と場所についてまとめると以下のようになります。
- 外国為替取引とは主に金融機関同士が取引するインターバンク市場のことを指す
- 外国為替取引市場という市場は実在しない
- 時間帯により一番活発に取引されている地域を指して東京外国為替市場などと言われたりする
- 東京、ロンドン、ニューヨークが世界三大外国為替市場と言われている
- 平日は常に世界中のどこかで外国為替取引が行われている
以上、ご参考ください。