FX初心者で含み損について調べていて、以下のような疑問や悩みをお持ちではないでしょうか？
- FX初心者で専門用語について調べている
- 含み損と損失と何が違う？
- 含み損が発生したときの対処法を知りたい？
この記事では、含み損についての基本的な説明や、含み損に対する適切な対処法と危険な対処法について説明します。
含み損とは？
FXで言う含み損とは、現時点で保有している通貨が購入した時点より値下がりしている状態を「含み損」と言い、決済するまでは損失が確定しません。
そのため、含み損に耐えて価格が元に戻れば含み損が含み益に変わることもありますし、建値で決済すればプラスマイナス0で終えることもできます。
含み益は含み損の逆のことを言い、保有している通貨が購入した時より値上がりしている状態のものを含み益と言います。
含み損に対する対処方法
含み損は決済しなければ損失が確定しないため、含み損が発生したまま元の値に戻るまで放置してしまう人もいますが、含み損を放置してしまうと、いずれ取り返しのつかないことになりかねません。
特に、FXはレバレッジをかけてトレードできますので、実際の保証金額よりもはるかに多い額の通貨を取引することもあり、含み損の額が必要最低保証金額を上回ってしまうと強制的にロスカットされて損失が確定し、1回のトレードで大きな損失を被ってしまうことがありますので、含み損が膨らむ前に適切に対処することが必要です。
含み損の適切な対処法
含み損が膨らむ前に適切に対処するためには、どこかで損切りをする必要がありますが、やみくもに損切りしていると損切り貧乏になってしまいますので、しっかりと損切の基準を決めて行わなくてはなりません。
初心者の方でよくある間違いとしては、10pips逆行したら損切りするとか、2000円含み損を抱えたら損切りするとか、自分都合で決めてしまう方がいますが、市場はあなたがどこでエントリーしたかは関係なく動きます。
自分のエントリーを基準に考えて何pips逆行したら損切りするとかではなく、目線が切り替わるラインを抜けたら損切りするなど、しっかりとした根拠を持って損切りしないと、意味のない損失を確定してしまうことになりかねません。
含み損に対する危険な対処法
含み損に対する危険な対処法として、よく言われる手段として、ナンピンと言う手法があります。
ナンピンとは、含み損を抱えている時に、平均取得価格を下げるために、更にポジションを追加するというトレード手法で、それだけ聞くと損失を圧縮できるトレード手法のように聞こえます。
しかし、ナンピンでポジションを追加で保有した後に、更にレートが逆行してしまうと、含み損の広がり方が大きくなってしまうため、むやみにナンピンしてしまうと、1度のトレードで大きな損失を抱えてしまう可能性のあるとても危険なトレード手法ですので、初心者にはお勧めできません。
ナンピンについて、詳しくは以下の記事で説明しています。
また、含み損を抱えたときに、これ以上含み損が広がらないように両建ての手法を取る人もいますが、両建をするという事は、これから逆行すると考えていることになりますので、一度損切りして、次のトレードチャンスを待つ方が理にかなっています。
損切りできない場合の対処法
損切りルールを決めても、いざ損切りする段階になると、もしかしたらここから戻るかもしれないと思い、損切りできなくなってしまう人も少なくありません。
そのような方は、OCO注文などを設定し、自分が決めた損切りラインまで来たら自動的に決済される注文方法などを活用して対処するという方法もあります。
OCOなどの注文方法について、詳しくは以下の記事で説明しています。
含み損自体は悪いことではない
含み損が膨らむと危険だからと言って、気にしすぎることはありません。
エントリーしてから、含み損を抱えることなく思った方向に伸びていくことなどほとんどありませんので、例え利益確定で終わったとしても、エントリーから決済まで一度は含み損を抱えてしまうものです。
また、ルール通りの正しいトレードをしていても、含み損を抱えることもあれば、損切りしなくてはならないこともありますので、ルールに則った正しいトレードをしている限りは、含み損はあまり気にせずに落ち着いて値動きを見守れるようになりましょう。
含み損についてまとめ
含み損についてまとめると、以下のようになります。
- 含み損は放置せずに適切な損切りをして対処する
- 損切りを躊躇してしまう人は、OCO注文などを活用する
- ルールに則った正しいトレードをしていても含み損を抱えるときはあるので、気にしすぎる必要はない
トレーダーとして上達するためにも、含み損とうまく付き合い受容することが必要となってきます。
