FXは損切りしなければ勝てるのか?の疑問を徹底解説

FXトレード関連
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FXのチャートを見ていると、一定の値幅で動いていて、いずれレートが戻ってくるので、損切りしないで放置しておけば負けることはないのでは?と思っていませんか?

もし、そのような考えがあって、以下のような疑問や悩みを抱えているようであれば、是非この記事を一読ください。

  • FXは損切りしなければ勝てるのではないかと思っている
  • FXで損切りしたくない
  • FXで必勝法を探している

結論から言うと、損切りをせずに勝てる可能性は0ではありませんが、大きな金額を稼ぐことはほぼ不可能ですし、逆に大損する可能性もあります。

しかし、FXをやる目的や、やり方によっては損切りをしないトレードもありだと思います。

私は初心者の頃に損切りをしたくないばかりに大金を失った経験があり、その後は必ず損切りをするように心がけています。

そんな私の体験談も含め、解説いたします。

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FXは損切りしなければ勝てるのか?

FXは、通貨ペアによりますが、長期的に見ると一定の値幅で動いているように見えますので、損切りしなければ勝てるという説は、エントリーの位置さえ間違えなければ、あながち間違いとも言い切れないかも知れません。

しかし、少ない資金を元手にFXで大きく稼ぐことを目的にしているのであれば、損切りはしなくてはなりません。

FXで損切りをしないとどうなるか

FXは損切りは必ずしなさいと、様々な書籍やサイトで書かれているのを見たことがあるかと思います。

しかし、本当に損切りは必ずしなくてはいけないのでしょうか?

まずは、以下のチャートを見てください。

ドル円の2000年~2019年の月足チャートで、上は135.2円、下は75.5円の間で推移しています。

例えば、仮に水色の↑でロングエントリーしたとして、その後下落していき、一度75円付近まで落ちますが、最終的にはレートが戻ってきており、水色の✓で決済すれば、微益撤退はできます。

それでは、もう10年遡ってドル円の月足チャートを見てみると、どうでしょうか。

先ほどと同じような位置の水色の↑付近でロングエントリーした場合、この辺りのレートが約140円なので、その後20年以上経った現在でも、まだレートは戻ってきていません。

そんな上の方のレートではなく、もっと下がってきてからロングエントリーすればいいと思うかも知れませんが、それは後から見たら分かることであって、実際にリアルで見ていたら、今のレートが将来から見て高いのか、安いのかは、その時点では判断できません。

次のチャートではどうでしょうか。

こちらは、南アフリカランド円の月足チャートで、水色の矢印は2011年頃で、レートは12円付近です。

2011年の時点で見ると、大分下の方からのロングポジションのように感じますが、その後10年近く経った現在も同じレートまで戻ってきていません。

しかし、高金利通貨の場合、損切りしなくてもスワップポイントが毎日入ってくるので、最終的にはスワップで為替差損を穴埋めできるのでは?と思う人もいるかも知れません。

確かにその可能性はありますが、長期間保有する必要がありますし、為替差損に比べ、スワップポイントの利益は微々たるものですので、レバレッジをかけたトレードをするとあっという間に含み損が広がり、証拠金が不足してきます。

また、高金利通貨はインフレリスクなどがあるため、長期的に見ると通貨価値は下がる傾向にあります。

私も過去に高金利通貨のスワップ狙いで含み損を抱えたポジションを数年持ち続けたことがありますが、レートは戻らず、スワップでも含み損を補いきれず、結局自ら損切りした経験があります。

先ほどのドル円チャートも、後から見ると安全そうなエントリーポイントは分かるのですが、その時点で判断するのは難しいですし、万一戻ってこない時に大きく含み損を抱え続けてしまう可能性もあります。

決済ポイントについても、後から見ると、どこで決済すべきか判断することは簡単ですが、その時点で、適切な決済ポイントを判断できるかどうかが問題となります。

損切りをせずにナンピンすればいいのでは?

もう1つの考え方として、損切りせずに含み損が広がってきたらナンピンで平均取得単価を下げるという方法もあります。

しかし、相場の格言に「下手なナンピン素寒貧」という言葉があるように、ナンピントレードは慎重に行わないと、含み損がどんどん広がっていき、最終的には強制ロスカットにもなりかねません。

最悪のパターンは、強制ロスカットを避けるために証拠金を追加入金し、さらにレートが下がり、結局追加入金した金額も含め全て失うということもあります。

FXで損切りした方がいい理由

損切りしなくても強制ロスカットにならないように気を付けていれば損失を確定しなくても済みますが、FXは証拠金取引なので、レバレッジをかけて取引できるところが魅力でもあります。

外貨預金の代わりにレバレッジ1~2倍程度で日々スワップポイントが入る方向にエントリーして何年も放置しておけば最終的にはプラスで終われるかも知れませんが、それでは大きな利益を狙うことができませんし、それであれば、価格変動リスクの低い米国債ETFなどに投資した方が資金効率はいいかも知れません。

※FXと外貨預金の比較については、こちらの記事をご覧ください。

つまり、FXを始めた目的ややり方によっては、損切りしないトレードもあながち駄目だとは言えませんが、大半の方はFXは大きく稼げる可能性があるのが魅力で始めているかと思いますので、それであれば損切りはしっかりと行った方がいいでしょう。

FXトレードにこれをやっていれば絶対勝てるという手法はありません。

もし、FXで大きく勝ちを狙いたいのなら、テクニカル分析を勉強し、損切りもしっかりと行い、チャート検証に時間を割いた方がいいでしょう。

損切りしないFXまとめ

FXで損切りしなトレードについてまとめると以下のようになります。

  • FXは一定の値幅で動いているように見えるが、それは結果論であり、これから先はどうなるかは分からない
  • スワップポイントよりも為替差損の方が大きいため、スワップ狙いの長期保有トレードは得策ではない
  • 損切りせずにナンピンすると強制ロスカットの可能性が高まる
  • 外貨預金の代わりにFXをやるのであれば、低レバレッジ損切りしないトレードもあり
  • FXで損切をしないトレードで大きく稼ぐことは難しい

以上、ご参考ください。

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