【FX】窓とは?窓が開いた時に取る窓埋め戦略の注意点

FXテクニカル分析
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ローソク足の始値が、前のローソク足の終値から離れて始まり、ローソク足の間に隙間が空くこと

このページでは、FXの「窓」にていて、以下のような疑問や悩みに応えられるよう詳しく解説しています。

  • FXで「窓」という言葉を聞いたことがあるけど、どういう意味?
  • 何故窓が開くのか理由を知りたい
  • 窓は開いたら埋めに来ると聞くけど本当?

窓について、窓埋めの検証結果データなども見ながら、窓埋め戦略の注意点についても説明いたします。

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FXの窓とは?

FXで「窓が開いた」とか「窓を埋める」などという言葉を聞いたことがあるかも知れませんが、チャート上でローソク足とローソク足の間の値が飛んで隙間が空いていることを「窓」もしくは「ギャップ」と呼びます。

ローソク足上側に開く窓を「上窓」もしくは「ギャップアップ」と言い、ローソク足下側に開く窓を「下窓」もしくは「ギャップダウン」と言います。

図1

FXの場合は株式相場と異なり、平日24時間取引ができますので、基本的には前のローソク足の終値が次のローソク足の始値になることが多いです。

しかし、週末は取引が中断しますので、前週末の終値に比べて、週明けの月曜日の始値が離れて始まることがあり、その値が開いた部分がになります。

窓が開く理由

週末をまたぐことにより窓が開くことがある理由としては、土日は基本的には市場は休場ですが、中東のバーレーン市場は土日も開いており、そこで大きな値動きがあったり、経済に大きな影響を与えるニュースなどが報道されたりすると、週明けに窓が開いた状態でスタートします。

そのため、週末のポジション持ち越しには注意が必要です。

たとえ週末に損切り注文を入れておいたとしても、週明けのレートが損切りラインよりも大きくマイナス方向から始まると、予期せぬ大きな損失を被る可能性もあります。

図2

窓と勘違いしがちなのは、デモ口座アカウント登録をしていてMT4などを利用している場合、レート配信が途切れることなどもあり、途中のデータが抜け、結果的に窓が開いているように見えることもあります。

しかし、この場合はデモアカウントのサーバー側からのレート配信のデータが不足していることが原因なので、本来の「窓」とは異なりますので注意が必要です。

窓埋め戦略

窓が開くと、その窓が開く前のレートまで値が戻ることがあり、これを「窓を埋める」と言います。

週明けの窓は注目しているトレーダーも多く、週をまたいでポジションを持っていたトレーダーの損切りや利確、窓埋めを狙ったトレーダーの新規エントリーにより、窓を埋める方向に値が動くことが多いと言われています。

図3

この窓埋めを狙って窓が開いたら窓を埋める方向にポジションを持ち、窓が埋まったら決済するというトレード戦略もありますが、必ず窓を埋める動きをするという訳でもないですし、窓が埋まるまでに時間がかかる場合もあります。

図4

以下は、株式市場のものではありますが、日経平均株価で窓開けした後に窓を埋めるまでの日数と割合を検証したものがSBI証券のサイトに掲載されていました。

出典 SBI証券 「埋めない窓は無い」は本当か?日経平均を10年遡って検証 より

上記データは、あくまで株式市場の日足チャートが基になっていますのでFXでも当てはまるとは言い切れませんが、データから見ると窓が開いた後にすぐに窓を埋める動きが60~70%位あり、その後時間はかかるものの、中期的に見れば窓を埋める確率は90%程度あることが分かります。

窓埋め戦略の注意点

中期的に見れば、かなり高い確率で窓を埋める動きをするのであれば、月曜の朝一で窓が開いていたら窓を埋める方向にエントリーすれば勝率が高いのでは?と思うかも知れませんが、その際の注意点があります。

窓がいつ埋まるか

まずは先ほどもお伝えしたように、窓を埋める前に大きく反対方向に動く可能性もあるという点です。

窓を埋めることに固執しすぎてポジションをずっと保有してしまうと、含み損が膨らんでいき一度に大きな損失を被る可能性もありますので、思った通りの方向に動かなければ一旦損切りをすることも重要です。

スプレッドの広さに注意

月曜日に取引が始まる朝一の時間帯は、スプレッドが大きく開くことも多々ありますので、注意が必要です。

せっかく窓を埋める動きをしても、スプレッドが大きすぎたために利益にならなかったり、損切ラインを浅く置きすぎてスプレッドが開いているせいで損切りされた後に窓を埋める方向に進むこともありますので、余裕を持ったトレードが必要になります。

FXの窓まとめ

以上、窓について解説いたしました。

窓についてまとめると以下のようになります。

  • 窓とはローソク足とローソク足の間でレートが飛んで開く隙間のことである
  • 窓が開くと、開いたレートを埋める動きをすることがある
  • 窓を埋めるまで時間がかかる場合や、窓を埋めずに伸びて行ってしまうこともある
  • 窓埋め戦略を取る場合は、窓を埋めない方向に大きく動いた場合に備えて損切り注文を入れておいた方が安全
  • 朝一の時間帯はスプレッドが広がることが多いので注意

以上、ご参考ください。

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