FXでドルコスト平均法を取り入れてみようと思っていて、以下のような疑問や悩みをお持ちではないですか？
- ドルコスト平均法について詳しく知りたい
- FXでドルコスト平均法は効果がある？
- FXはどのようなトレード手法が向いている？
結論から言うと、FXトレードでドルコスト平均法を用いても意味なくはないですが、FXの魅力を最大限に活かすことはできません。
その理由と、ドルコスト平均法の内容についてまとめてみました。
ドルコスト平均法とその他のトレード手法
ドルコスト平均法とは、一定の期間毎に一定の金額を投資する方法で、株式取引などでよく用いられるトレード手法です。
例えば、毎月1万円ずつ特定の銘柄を買い続けるといったトレード手法で、定額での購入になるので、高い時は少なく、安い時は多く買う事ができます。
分散投資をすることになるため、相場の流れなどが読めなくても問題ありませんし、定額購入になるため、高値掴みの比率が高くなってしまうというようなリスクも避けることができます。
ドルコスト平均法に似たトレード手法で定量購入法という手法もあります。
定量購入法は、一定の期間毎に一定の量を購入するというトレード手法で、定量購入になるので、価格が高い時は購入額が高くなり、価格が安い時は購入額が安くなります。
ドルコスト平均法と定量購入法は比較してみると分かりますが、ドルコスト平均法に比べ、定量購入法の方が平均購入額は高くなるため、定量購入法を選ぶメリットはないことが分かります。
ドルコスト平均法や定量購入法に反するのが、一括購入法になります。
一括購入法の場合は、相場の流れや状況を見て、これから上がりそうだと思った時に買う必要があり、自分が立てたシナリオ通りに相場が動けば大きな利益を得ることができますが、高値掴みをしてしまう可能性もあり、含み益になることなく相場が下落してしまい大きな損失を被るリスクもあります。
ドルコスト平均法は、株式投資や積立の投資信託などで用いられている方が多く、FXでは一括購入法を用いている方が多いのではないでしょうか。
FXでのドルコスト平均法は意味がない!?
FXでドルコスト平均法を利用してトレードすると、どのようになるでしょうか？
FXは株価と違って経済の成長に伴って価格が上昇していくわけではなく、長期的に見て値動きが不明瞭です。
また、FXの魅力としてレバレッジをかけたトレードができるという点が挙げられますので、レバレッジをかけてトレードする以上、長期的に保有して含み損に耐えるというスタイルはあまり向いていません。
FXでレバレッジを落として、外貨預金代わりに長期保有するというトレードスタイルも選択肢の1つとしてあるかと思います。
それであればドルコスト平均法で積み立てていくスタイルも有益に作用するとは思いますが、レバレッジを落とすのであれば用意する資金量が増えるなどのデメリットがあり、多くの資金量を用意できるようであれば、キャピタルゲインもインカムゲインも狙える米国株ETFや米国債ETFなどの積み立て投資を、ドルコスト平均法を用いて行った方が最終的な利益は大きくなるのではないかと私自身は思います。
結論としては、FXでドルコスト平均法を用いてトレードすることは全く意味がないとは言いませんが、短期間で大金が稼げる可能性のあるFXを選択したメリットを生かすことができていない点と、ドルコスト平均法を用いて投資を行うなら、長期分散投資が向いている投資対象にした方がいいという点から、FXトレードで用いる手法としては、ドルコスト平均法は不向きであると言えます。
- 短期間で大金が稼げる可能性のあるFXを選択したメリットを生かすことができない
- ドルコスト平均法を用いるなら、長期分散投資が向いている投資対象の方が良い
株とFXの比較については、以下の記事で詳しく説明しています。
せっかくFXをやるのであれば、チャート分析をしっかりと行い、レジスタンスやサポートを確認しながらエントリーポイントを見つけて方向性が分かりやすい場所でエントリーし、思った方向に進まないと判断したときは含み損を抱えたままポジションを保有するのではなく、しっかりと損切りしていくというスタイルを取ったほうがレバレッジをかけてトレードすることもできますし、リスクも小さく、短期間で稼げる可能性も高まります。
FXでのドルコスト平均法まとめ
FXでドルコスト平均法を用いたトレードについてまとめると以下のようになります。
- ドルコスト平均法と定量購入法であれば、ドルコスト平均法の方が平均取得額は低く抑えられる
- ドルコスト平均法は長期分散投資を目的とした投資手法なので、FXよりも株式投資などに向いている
- FXはレバレッジをかけたトレードを行うことによって、短期間で大金を稼げる可能性がある点が魅力なので、ドルコスト平均法は不向きである
ドルコスト平均法をFXの観点から説明しましたが、ドルコスト平均法自体は長期の株式投資などを行う上では有効なトレード手法ですので、長期での株式投資などをお考えの方は是非取り入れてみて下さい。
