FXとは、外国為替を取引することによる資産運用のことですが、資産運用や為替取引をしたことがない方にとっては、どうやったら利益が出るのか?外貨預金とは何が違うのか?など、分からないことも多いかと思います。
- FXとはどういったもの?
- FXはどうなると利益が出る?
- 外貨預金とFXはどう違うの?
このような疑問点にお答えします。
FXとは?FXの仕組みを初心者向けに解説
FXとは「Foreign Exchange」の略称で、本来は「外国為替取引」のことを指しますが、1998年の外為法(外国為替及び外国貿易法)改正により個人投資家向けの外貨投資サービスが浸透し、現在ではFXとは、主に「外国為替証拠金取引」のことを指します。
FXの仕組みと稼ぎ方
国や金融機関、企業や個人などが通貨の交換を行う「外国為替取引」は、1日に約5兆ドルの取引量があると言われており、その取引により各国の通貨の価値は刻々と変化しています。
FXの仕組み
FXも外国為替取引を行うのですが、FXの場合は「外国為替証拠金取引」ですので、証拠金(保証金と言ったりもします)を預けることにより、実際の資金量以上の取引ができたり、自分が保有していない通貨の取引ができ、最終的に発生した損益を証拠金で精算します。
実際の証拠金よりも多くの額の通貨を取引できる
例えば、口座に10万円しか入っていなくても、1ドル100円の時に、1万ドル(100万円)分のドルを買うことができます。
そして、1ドルが99円になった時に1万ドルを決済した場合、実際の損失額は1万円となりますので、その1万円を証拠金から差し引きます。
このような実際の証拠金よりも多くの額の通貨を取引することをレバレッジをかけるというのですが、FXは最大25倍までのレバレッジをかけることができ、多額の金額の通貨を取引できます。
レバレッジ25倍の場合は、口座に10万円しか入っていなくても、250万円分の通貨の取引ができることになります。
実際に保有していない通貨を売買できる
FXでは、様々な通貨を取引できます。
例えば、口座に日本円で10万円分の証拠金しかなくても、ユーロドルの通貨ペアでユーロでドルを売ったりすることもでき、最終的な損益を日本円に計算し直して証拠金の金額で精算します。
為替差益を狙う
FXの利益は、為替差益のキャピタルゲインがメインになります。
例えば1ドル103円の時に1万ドル買って、1ドル98円になった時に売った場合は為替差損で5万円の損失になります。
逆に1ドル96円の時に1万ドル買って、1ドル102円の時に売ると、為替差益で6万円の利益となります。
ユーロドルであれば、1ユーロ1.3ドルの時に1万ユーロ売って、1ユーロ1.2ドルの時に決済すると、1000ドル儲けたことになり、それを日本円に直し、その時に1ドル110円だと、11万円儲けたことになります。
この時、レバレッジを高く取引すると大きな利益も狙えますが、自分の思惑と反対方向に値が動くと、大きな損失を被ることになるので、注意が必要です。
スワップポイントを狙う
FXには、為替差益で儲ける方法以外に、スワップポイントと言って、利息のようなものを毎日もらうインカムゲインの利益もあります。
これは、通貨間の金利差を狙ったもので、低金利通貨を売り、高金利通貨を買うと、その金利差分のスワップポイントが毎日発生します。
逆に、高金利通貨を売り、低金利通貨を買うと、その金利差分のスワップポイントを毎日払うことになるので、注意が必要です。
このスワップポイントを狙って資産運用をしているトレーダーもいますが、為替差益に比べると額は小さくなりますので、FXトレードでメインの収益とはなりづらいです。
外貨預金とFXの違い
外貨を用いた主な資産運用で外貨預金もありますが、外貨預金とFXの違いをまとめると以下のようになります。
手数料
外貨預金の場合は、外貨預金をする時と払い戻しの時合わせると1ドルに付き1~2円程度の手数料がかかります。
ネットバンキングの場合は、もう少し安いですが、それでもFXのスプレッドが1ドルに付き0.2銭程度に比べると、はるかに手数料は高いです。
レバレッジ
FXは最大25倍までのレバレッジをかけることができますが、外貨預金はレバレッジをかけることはできません。
売買方向
FXは売り買いどちらの方向からもエントリーすることができるため、円高方向に進むと思えば、先にドルを売ることにより円高方向に進んでも利益を上げることもできます。
しかし、外貨預金の場合は外貨を買う方向にしか取引できませんので、円高方向に為替レートが進むと損失が発生します。
利息
FXの場合はスワップポイントとして利息を毎日受け取ることもできます。
外貨預金の場合は、普通預金であれば年に数回利息が預金残高に組み込まれますが、定期預金の場合は満期日に一括してもらうようになります。
取引時間
FXは原則平日24時間取引可能ですが、外貨預金の場合は金融機関が定めた時間内での取引になります。
損失繰越控除
FXの場合は損失を出した時は確定申告をすることにより損失繰越控除ができますが、外貨預金の場合はできません。
資産保全
FXの場合は、全額信託保全が義務付けられていますので、万一の時にも資産は保護されていますが、外貨預金の場合はペイオフの対象外となっているため、万一の時は資産は保護されません。
レバレッジ1倍のFXと外貨預金
FXのレバレッジは自分で調整できますので、レバレッジ1倍でFXをやれば、外貨預金と同じリスクで、手数料を安く取引することができます。
手数料以外にも外貨預金にはないFXのメリットがありますので、レバレッジ1倍で取引すれば、FXにしかないメリットを享受しながらも外貨預金と同じような感覚で取引ができます。
FX口座の開設
FXをやるには、FX口座の開設が必要になります。
FX口座は無料で作ることができ、FX会社によっては口座を作って実際にトレードをするとキャッシュバックがあるFX会社もあります。
初心者の方におすすめの口座は以下のFX会社です。