【FX】スプレッドとは?スプレッドが広がる3つの具体例を解説

FX初心者向け
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「スプレッド」を一言で説明すると以下のようになります。

スプレッド

為替取引を行う時の通貨の売値買値のこと

この記事では、スプレッドについてもう少し掘り下げて、以下のような疑問にも答えられるように説明していきます。

  • スプレッドの広さはどれ位が一般的
  • スプレッドとスリッページは何が違う?
  • どんな時にスプレッドが広くなるか知りたい
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FXで見かける「スプレッド」とは?

スプレッドとは?

FXでよく見かける「スプレッド」とは、通貨の売値(Bid)買値(Ask)レートの差のことを指します。

図1

例えば、ドル円レートでBIDが100.001で、ASKが99.999円の場合、円を売った瞬間に買うと0.2銭(0.002円)損をしますが、この差を「スプレッド」と言い、売値と買値の差が小さいことを「スプレッドが狭い」、売値と買値の差が大きいことを「スプレッドが広い」と言ったりします。

FXでは、基本的に取引手数料が無料のため、このスプレッドが実質の手数料となります。

例えばスプレッド0.2銭の場合、1万通貨を取引する毎に20円を必要コストとして払っている計算になるため、スプレッドが狭いFX会社を選んだ方がトレードする側には有利になります。

スプレッドはFX会社や通貨ペアによって異なる

スプレッドは、FX会社通貨ペアによって異なります。

ドル円、ユーロドル、ユーロ円などは取引量が多く流動性も高いため、スプレッドは狭い傾向がありますが、高金利通貨などは流動性が低いためスプレッドは広くなりがちです。

また、同じ通貨ペアでも、A社はドル円のスプレッドが0.2銭でも、B社はドル円のスプレッドが0.3銭だったりとFX会社によって異なります。

これは、スプレッドの狭さを売りにしているFX会社もあれば、取引ツールの豊富さや経済ニュースの充実を売りにしているFX会社もあるため、各社の戦略からスプレッドが異なってきます。

しかし、あまりにもスプレッドの差がありすぎると顧客獲得も難しくなるため、各社共スプレッドは、ドル円であれば0.2~0.3銭位、ユーロ円であれば0.4~0.6銭位のところが一般的です。

スプレッドの表記について

スプレッドの表記は、「銭」「pips」の2種類で表記される場合があります。

銭とpipsの使い分けとしては、通貨ペアによって使われる表記方法が異なります。

ドル円やユーロ円などの日本円が絡む通貨ペアの場合は「銭」で表記し、ユーロドルやポンドドルなどの日本円が絡まない通貨ペアの場合は「pips」で表記されていることが多いです。

一般的には、1pips = 1銭となるため、スプレッド0.2銭であれば、0.2pipsと同意になります。

ちなみに、ユーロドルなどのドルストレートの通貨ペアの場合は、1pips = 0.0001ドル(0.01セント)となります。

スプレッドとスリッページの違い

スプレッドと似た言葉で、「スリッページ」というものもあります。

スプレッドが売値と買値の差であるのに対して、スリッページ」とは注文した値約定した値を言います。

スリッページは「滑る」と表現することもあり、例えば、ドル円を100.01円でロング注文を出したが、値動きが激しく、実際に約定した時は100.05円になっていて、自分が思っていた価格よりも0.4銭不利な方向で約定してしまうなど、実際の注文価格と約定価格が異なることを言います。

値動きが激しい時などはスリッページが起こりがちなので、自分で許容できるスリッページの幅を設定してから注文した方がいいでしょう。

FXでスプレッドが広がる3つのケース

FX会社が提示しているスプレッドが「原則固定」となっていても、スプレッドの幅が広がることがあります。

FX会社は顧客から注文があった時に、金融機関に注文を出して外貨を調達する「カバー取引」を行いますが、流動性が低かったり急な相場変動があったりすると、金融機関が提示するレートのスプレッドが広がるため、その差をFX会社で吸収することが出来ずに、FX会社が提示するスプレッド広がることがあります。

具体的にスプレッドが広がりやすくなるのは、以下のような時です。

  1. 経済指標発表時
  2. 朝一などの流動性の低い時間帯
  3. 突発的な政治ニュース発表時

1. 経済指標発表時

FOMCや雇用統計などの注目度の高い経済指標発表時や要人発言の時にはスプレッドが広がることがあります。

特に、予想値と結果に開きがあると、レートも大きく動き、スプレッドも広がります。

2. 朝一などの流動性の低い時間帯

東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場が開いている時間帯は取引量も多く流動性も高いのですが、オセアニア市場の朝の時間帯は市場参加者が少なく流動性が低くなり、急な価格変動が起こりやすくなります。

他にも、クリスマス相場や年末年始なども市場参加者が少なく流動性が低くなりがちなため、スプレッドが広がりやすくなります。

外国為替の取引時間については、以下の記事で詳しく説明しています。

→ 外国為替取引の場所と時間について

3. 突発的な政治ニュース発表時

テロや紛争、デフォルトなどの政治情勢に大きな影響を与えるニュースが流れた時に為替レートは大きく動く可能性があり、その場合もスプレッドが広がることあります。

スプレッドの狭いFX会社を選ぶ

スプレッドはできるだけ狭い方がトレードするには有利ですので、条件のいいFX会社を選んだ方がいいです。

特に、頻繁にトレードをするスキャルピングトレードなどの場合は、トレード回数が重なってくるとスプレッドコストが重くのしかかってきます。

例えば松井証券は、ドル円スプレッドが0.2銭となっており、新規口座開設のキャッシュバックキャンペーンなども行っています。

松井証券FX

スプレッドまとめ

スプレッドについてまとめると以下のようになります。

  • スプレッドとは、為替の売値と買値の差である
  • スプレッドの広さはFX会社通貨ペアによって異なる
  • スプレッドは経済指標発表時や流動性の低い時間帯、突発的な政治ニュース発表時などに広がることがある

トレードスタイルがスキャルピングなど短期売買を繰り返す方にとっては、スプレッドは回数が重なると大きな取引コストになってくることかと思います。

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