FXトレードをする上で経済指標について調べていて、以下のような疑問や悩みをお持ちではないですか?
- 経済指標の数が多すぎてどれが重要なのか分からない
- 指標カレンダーによって重要な指標に違いがあるので、本当に重要な指標を知りたい
- 経済指標の内容を詳しく知りたい
この記事では、FXトレードで押さえておきたい重要な経済指標5つを厳選して、その内容について説明します。
FXトレードする上で、重要な経済指標発表時には、大きくレートが動くことや、スプレッドが広がることもあるので、重要な経済指標がいつ発表されるかを把握しておかなくてはなりませんが、その内容を知らなくてもトレードに影響はありません。
しかし、せっかくFXトレードをするなら経済指標の内容を理解し、現在の世界経済の状況がどのようになっているのかを知っておいて損はないかと思います。
FXで重要な経済指標 厳選5選
FXトレードで大切なのはテクニカル分析ですが、重要な経済指標発表時にはレートが大きく動いたり、スプレッドが広がることがありますので、トレードする上で経済指標のチェックは欠かせません。
しかし、経済指標も毎日のようにあるため、最初のうちはどの指標が重要なのかを見極めるのも大変です。
指標カレンダーでは星マークなどで重要度を示してはいますが、指標カレンダーにより重要度が違ったりして分かりづらいかと思いますので、本当に重要な経済指標を5つ厳選して説明します。
1. FOMC
FOMCは、アメリカの中央銀行の中枢機関であるFRBが開くアメリカの金融政策を決定するための会合で、その決定如何では世界の経済に大きな影響を与えるため、大変注目度の高い経済指標となっています。
FOMCでは、金融政策と共に、声明文や記者会見も注目されており、FOMC終了後の記者会見の内容でも大きく値が動くことがあります。
FOMCについて詳しくは、以下の記事で説明しています。
2. 米雇用統計
米雇用統計は、アメリカのGDPの約70%を占める個人の所得や消費につながる経済指標のため、こちらも注目度の高い経済指標の1つとなっています。
米雇用統計は十数個の統計が発表されますが、中でも注目されているのが「非農業部門雇用者数」と「失業率」です。
事前の市場の予想数値と発表数値が大きくかけ離れた場合は、値が大きく動きます。
米雇用統計について詳しくは、以下の記事で説明しています。
3. ISM製造業景況指数
ISM製造業景況指数は、製造業に関する景況感を示した指標で、日銀短観に近い内容となっています。
結果数値が50を境に景気拡大、景気縮小を判断し、FRBの金利政策の判断にも影響を与えていると言われています。
製造業以外の業種の景況感を表す「ISM非製造業景況指数」もあります。
ISM製造業景況指数について詳しくは、以下の記事で説明しています。
4. GDP(国内総生産)
GDPは、一定期間内に国内で生産されたモノやサービスの付加価値の総額で、FXトレードをする上では、世界一のGDPを誇るアメリカのGDPが最も影響があります。
GDPは、「速報値」「改定値」「確報値」とありますが、「速報値」が最も注目され、市場予想と大きく異なると値が大きく動きます。
GDPについて詳しくは、以下の記事で説明しています。
5. 消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数は、消費者が購入するモノやサービスの物価変動を表した数値で「CPI」とも呼ばれます。
消費者物価指数は経済の体温計とも呼ばれ、その国のインフレ状況や景気が読み取れるとても重要な経済指標で、特にアメリカの消費者物価指数はFXトレードに影響を与える重要な経済指標となっています。
CPIには、食品とエネルギーを除いた「コア指数(コアCPI)」もあり、そちらの方がより注目度の高い数値となっています。
消費者物価指数について詳しくは、以下の記事で説明しています。
FX重要経済指標まとめ
FXトレードをする上で重要な経済指標についてまとめると、以下のようになります。
- FXトレードに大きな影響を与える経済指標は、FOMC、雇用統計、景況指数、GDP、CPIの5つが注目度が高い
- いずれの経済指標も、経済大国であるアメリカの指標が最も注目されている
- 経済指標の発表数値が、市場の予想と大きくかけ離れている程レートは大きく動く
経済指標の内容を理解して、為替の値動きとともに、指標の発表数値にも注目してみてください。