投資をこれから始めようと思っているけど、株とFXどちらを始めようか悩んでいて、以下のような疑問や悩みをお持ちではありませんか?
- 投資を始めようと思ってるけど、何から始めていいか分からない
- 低資金でも始められるのは株とFXどっち?
- 株とFXどちらが安全?
- 投資初心者には株とFXどちらがおすすめ?
- FXは危なそうで手を付けづらいが、興味はある
結論から言うと、株とFXどちらがいいかは、その方の生活スタイルや、用意できる資金量、求める結果などにより異なります。
私は、最初は株で投資を始め、その後FXに移り、今現在は株とFXを両方やっていますが、FXは手軽に短期的にトレードし、株はじっくりと長期的な運用で考えて取り組んでいます。
株とFXどちらも、良い点、悪い点があり、私の実際の体験談も交えながら、株とFXの違いに付いて説明いたします。
株とFXの違い
株とFXでは細かく言うと違いは様々ありますが、主な違いは以下の点です。
この中でも大きな違いは、「投資対象」「レバレッジ」「取引時間」の3つです。
1. 投資対象
投資対象
株は、投資対象が上場企業が発行している「株式」になるため、銘柄数自体も3500以上の数になるのに対し、FXの場合は国が発行している「通貨」になるため、各FX会社が取り扱っている通貨ペア数にもよりますが、せいぜい数十通貨ペアになります。
銘柄選び
株取引をするにあたって、銘柄選びは簡単ではありません。
投資対象となる会社の財務状況や業績を把握したり、業界全体のトレンドを見たりと、企業分析をしっかりとやる必要があり、銘柄次第では数年で株価が何倍にもなる銘柄もあれば、大暴落する銘柄もあります。
これは過去に私が実際に体験した出来事なのですが、株を始めて間もない頃に、私が買っていた銘柄の会社で事件があり、その会社の株価が翌日から大暴落するということがありました。
その時、私は慌ててロスカットしようと思い売り注文を出していたのですが、他にも大量の売り注文が出ていたため、全く買い手がつかない状況で、全てが約定するまで何日もかかり、やっと売れた時には価格は10分の1以下まで落ちていて大損したという経験があります。
このように、個別銘柄株は、対象となる会社にアクシデントがあった時に売買できなくなるという恐れがあります。
その点、FXの場合は、対象通貨も限られており、ドルや円、ユーロなどのメジャーな通貨であれば、短期間で価値が10分の1になったりすることなどは考えづらいです。
また、ポジションを決済したいときも、決済注文を出せばすぐに決済でき、何日も約定せずに下落していくのを見ているしかないという状況は、国が破綻することなどがない限り起こり得ません。
株の場合は将来的に化ける可能性のある銘柄を探す楽しみもありますが、FXの場合はドルや円、ユーロなどのメジャーな通貨で取引するのであれば、通貨ペア数も限られており、初心者の方にとってはFXの方が銘柄は選びは簡単です。
流動性
流動性では、株よりもFXの方が圧倒的に取引量が多く流動性があります。
外国為替市場は1日で約7兆ドルの取引があると言われており、日本円に換算すると1ドル100円としても約700兆円の取引量になります。
対して、株の場合は東京証券取引所の1日の取引高は約3兆円と外国為替と株の取引高は200倍以上の差があります。
取引高が多い方が売買が成立しやすく、流動性が低くなると売りたくても売れないといった現象が起こる可能性もあります。
2. 必要な資金量とレバレッジ
必要な資金量
株取引は、数万円から取引できますが、銘柄によっては数十万~数百万円の資金を用意しないと売買できない銘柄もあります。
それに対しFXの場合は、FX会社にもよりますが、数千円~数万円の資金があればトレードを始めることができ、低資金で始められるのもFXの魅力です。
レバレッジ
FXが低資金でトレードできるという理由の1つが、レバレッジを利かせたトレードができるということです。
株の場合は、信用取引だとレバレッジ約3.3倍までの取引が可能ですが、大抵の方は最初は現物取引からはじめますので、実質はレバレッジのない取引となります。
つまり、株の場合は10万円の資金で売買できる株は10万円までです。
FXの場合は、最大25倍までのレバレッジを利かせることができるため、10万円の資金で最大250万円分の通貨を売買することができます。
レバレッジを利かせることにより、少ない資金量で多額の通貨を取引できる反面、リスクも大きくなり、このレバレッジを利かせることができる点が、FXは危険だと言われる所以です。
そのため、リスクを押さえて安全にトレードしたいのであれば、トレード枚数を下げたり、証拠金を多めに用意して、低レバレッジでトレードすることにより、自分の裁量次第でリスクを調整できます。
3. 取引可能時間
日本の株式市場は、平日の前場(9時~11時半)と後場(12時半~15時)の間しか取引ができないのに対し、FXは平日24時間トレードが可能です。
実際には為替取引は全世界的に行われていますので、時差の関係上、月曜日の早朝から土曜日の明け方に掛けてまでトレードが可能です。
日中仕事をしている会社員にとって、自宅に戻ってからもゆっくりとチャートを見てトレードできる点は、FXの最大の魅力です。
4. その他の違い
配当金とスワップポイント
株やFXには、配当金やスワップポイントなどのインカムゲインもあります。
株を買うと、年に1~2回の配当金がもらえる他、株主優待などで企業が発行している割引券などをもらえることがあります。
FXの場合は、金利の高い通貨を買うと、「スワップポイント」という利息のようなものが毎日もらえますが、逆に、金利の高い通貨を売ると、毎日スワップポイントを払うことになるので、注意が必要です。
売買手数料
売買手数料にも違いがあります。
株の場合は基本的に1取引ごとに手数料が発生しますが、最近では売買手数料無料のネット証券なども多くあります。
それに対し、FXは基本的には手数料はかかりませんが、「スプレッド」と言って、売値と買値のレートが異なり、これが実質の手数料となっています。
上図の例だとスプレッドが5銭(0.5pips)なので、買った瞬間に売ったとしても、0.5pipsのマイナスとなります。
初心者にお勧めなのは株とFXどっち?
手軽に始めたいならFX
投資初心者の方が手軽に始められるのはFXです。
平日の日中に仕事をしている方であれば、仕事が終わってから家に帰ってきてからでもFXであれば市場が動いてますし、最初に必要な資金も少なくて済むので、投資を始めるハードルとしては株に比べるとFXの方が低いです。
また、FXの方がリアルタイムで動いているチャートを見ながらトレードをするので、テクニカル分析を実戦で試しながら勉強することができ、トレードスキルが身に付きます。
長期的な資産形成を考えるなら株
長期的に資産形成を考えるのであれば、株もいいのですが、まとまった資金が必要になります。
また、運用期間も数年から場合によっては数十年単位で考えなくてはならない場合もあり、資産が増えるのに時間がかかるのが一般的です。
その間に世界的な大不況が起きると、何年にも渡って含み損を抱え続ける可能性もあり、長期的なポジションのホールドが必要となってきます。
しかし、長期的に見れば株式市場は右肩上がりに成長していますので、銘柄選びを間違えなければ、数十年後には資産が増えている可能性はFXに比べると高いかと思います。
もし、資金に多少の余裕があるなら、株で長期的な資産形成を行いながら、短期的な投資としてFXトレードを行い、テクニカル分析の勉強をしていくのがいいかと思います。
初心者にお勧めのFX会社
初心者の方にお勧めのFX会社としては、最低取引通貨単位が低かったり、キャッシュバックがあるところがお勧めです。
株とFXの違いまとめ
株とFXの違いについてまとめると以下のようになります。
- 株は取引対象銘柄多く銘柄選びが難しいが、価格変動幅は株の方が大きい
- FXは取引できる対象通貨ペアは限られており銘柄選びが楽
- FXはレバレッジを25倍まで利かせることができるので低資金で始められる
- 株は取引時間が決まっているがFXは24時間取引できる
- 投資初心者にとってはFXの方がハードルが低い
以上、ご参考ください。