FXを丁半博打と同じように考えていませんか?
- FXは上がるか下がるかを当てるだけなので確率2分の1の運ゲーだと思っている
- FXで行き当たりばったりのトレードをしている
- FXを少し勉強してからやってみたけど、結局は負けてしまった
- 値頃感でトレードしている
- FXはパチンコと同じで当たるか当たらないかはその時の運次第だと思っている
最初にお伝えしますが、FXは運ゲーではありません。
確かに、1回のトレードだけ見れば運だけで勝てることもあるかも知れませんが、運だけで勝ち続けられるほど甘くありません。
私もFXを始めた当初は、値頃感でトレードし、結果として大金を失いました。
しかし、その後FXについて勉強し、テクニカル分析についても学び、実際に勝っている人の話を聞いたりすることで、徐々に成績は改善していきました。
FXを運ゲーでなくするためにはどうすればいいのか、何が重要なのかを説明したいと思います。
FXは運ゲー?
FXは、為替レートが上がるか下がるかの2つしかないので、確率2分の1のゲームなのでしょうか?
FXは、競馬のように馬券を買う締切時間が決められている訳でもなく、スロットのように1ゲームごとの金額が決められている訳でもありません。
全て自分でエントリーや決済のタイミング、ポジションのサイズを決めることができます。
レートがこれから上がると思えば買いから入ればいいし、レートがこれから下がると思えば、売りから入ることも出来ます。
また、自分が思った通りの動きにならなければ、すぐに損切りをすることもできますし、思った方向に伸びれば、利を伸ばすこともできます。
そして、どこでエントリーするか、どこで決済するかを決めるためには、現在の為替レートが上に向かっているのか、下に向かっているのかを分析する必要があります。
これから上に行くのか下に行くのかを予想するのではなく、事実についていくということです。
このように、相場の分析を行うことにより、運ゲー要素を極力排除することによって、安定してトータルで勝つことができるようになります。
FXはテクニカル分析が重要
FXの分析にはチャート上で分析を行う「テクニカル分析」と、経済状況などから分析を行う「ファンダメンタルズ分析」があり、勝ち続けている多くのトレーダーが重要視しているのがテクニカル分析です。
チャートを見よう
テクニカル分析は、為替レートの数字だけ見て売り買いを決めるのではなく、過去の値動きから今現在は上に向かっているのか、下に向かっているのか、それともレンジ相場なのかを見極めて、いつ買うのか、いつ売るのか、いつポジションを決済するのかを決める必要があります。
そのためにも、以下のような過去の値動きが分かるチャートを見る必要があります。
もしかしたら、初めてチャートを見る方もいるかも知れません。
チャートには見方があり、それによって現在の値動きがどのようになっているのかを見るのがテクニカル分析になります。
テクニカル分析を勉強しよう
テクニカル分析をするためには、FXの値動きに関する様々な理論から、ローソク足の見方、水平線の引き方、チャートパターンへの理解、インジケーターの使い方などを一通り勉強し理解する必要があります。
テクニカル分析に関する記事は以下からご確認ください。
トレードルールを作ろう
テクニカル分析について勉強したら、トレードルールを作る必要があります。
こういった条件で引いた水平線を下に抜けたら売る、4時間足で下降トレンドの時に15分足でこのインジケーターがこうなったら売るなどです。
水平線を中心に移動平均線などの様々なインジケーター等を組み合わせて、自分のトレードスタイルに合ったルールを作る必要があります。
過去チャートで検証しよう
トレードルールが作れたら、それが本当に機能するのか、トータルで勝つことができるのかを過去チャートを利用して検証します。
過去チャートに答えはありますので、自分が作ったルール通りにトレードすれば、勝率は何%でリスクリワード比率はどれ位になるのかを過去チャートに当てはめて算出します。
過去チャートで自分のルールの勝率とリスクリワード比率を算出することができたら、次に、そのルール通りにトレードした場合、破産確立はどれ位になるのかを調べる必要があります。
破産確立を見るには、「バルサラの破産確立」というものを利用します。
バルサラの破産確立については、以下の記事で詳しく説明しています。
トレードルールが作れ、過去チャートで検証し、バルサラの破産確立で破産の可能性が低いことが分かったら、実戦に移ります。
ここまではテクニカル分析の勉強をしていけば辿り着くことはそれ程難しくないのですが、勝てるルールを作っても、実際にトレードをすると負けてしまうのがFXです。
それがなぜなのかを次に説明します。
FXはメンタルこそが重要
勝てるルールを作ったのに負けてしまうのはなぜか。
パチンコやスロットであれば、雑誌などで「このルール通りに打てば機械割105%になります。」などと膨大なデータを元に計算されたルールが掲載されていると思いますので、もし何日間か負け続けたとしても期待値を信じて打ち続けることができるかと思います。
しかし、FXの場合はどこにも期待値は掲載されていません。
全ては自分で作ったルールで自分が計算した期待値になります。
そのため、せっかくルールを作っても、何度か負けてしまうと疑心暗鬼になり、「プロスペクト理論」という損失回避の感情が働き、ルールを無視したトレードをしてしまいます。
プロスペクト理論についてはこちら
そのため、FXは、自分のことを信じてルールを破らずにルール通りにトレードすることができるかどうかが最も重要になってきます。
よく、ルールを作ったらデモトレードで練習してからリアルトレードに移行した方がいいと言う人もいますが、お金のかかっていないデモトレードとリアルトレードでは、心理的な負担は全く違いますので、デモトレードであれば勝てるのに、リアルトレードになると負けてしまうということも起こります。
デモトレードがまったく意味がないとは言いませんが、一通り勝てるルールが出来上がったら、低額からでもいいので、リアルトレードで始めることをお勧めします。
デモトレードを使った方がいいケースについては、以下の記事で詳しく説明しています。
FXは運ゲーじゃない
FXを運ゲーでなくするためには、どうすればいいか、お分かりいただけたかと思います。
勝てるルールを作り、過去チャートで検証し、ルール通りにトレードするだけなのですが、そのルール通りにトレードするのが難しいのがFXです。
最後にポイントをまとめて終わりにしたいと思います。
- FXはエントリーや決済のタイミングを自分で決めることができる
- テクニカル分析を用いて勝てるルールを作ることが必要
- 自分が作ったルールで勝ち続けることができるのか検証が必要
- 勝てるルールができたら、ルール通りにトレードすることが重要
- FXを運ゲーにしない方法はある
以上、ご参考ください。