【FX注文方法】初心者におすすめのやり方や注意点について解説

FX初心者向け
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初めてFXで注文画面を見ると、注文方法がいくつもあり複雑分かりづらく感じるかと思います。

FXの注文方法は、最初のうちは確かに分かりづらいですが、それらの注文方法をうまく活用できるようになると、以下のような悩みを解決する手段にもなり得ます。

  • 損切りがなかなかできない
  • 注文を躊躇してチャンスを逃してしまったことがある
  • 仕事中にスマホをなかなか見れないが、チャンスを逃したくない
  • エントリー後はストレスがかかるので、チャートから離れたい

注文方法が多いといっても、数は限られており、何回か試してみればすぐに分かります。

また、この記事では各注文方法の説明以外にも、実際に私が経験した注文時の失敗から、注意点もお伝えいたします。

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FXにおける注文方法の種類について

FXの注文方法には、基本的な注文方法として「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の他、複数の注文を一度に出す「IFD注文」「OCO注文」「IFO注文」などがあります。

各注文方法について、1つずつ説明します。

成行注文

成行注文とは?

「成行注文」は最もシンプルな注文方法で、価格の動きを見ながら、買いたい、売りたいと思ったときに注文を出す方法です。

FX会社によっては、ストリーミング注文などと言うこともあります。

成行注文の場合、発注と受注にタイムラグが若干あるため、自分が注文した時の価格と実際に約定する価格が異なることがあります。

※ 約定 ・・・ 注文が成立すること

この、注文した価格と約定した価格が異なることを「スリッページ」とか、「滑る」などと言い、値動きが激しい時などは自分が思っていた価格よりも不利な価格で約定することも多々あります。

そのため、どらくらいの値幅迄スリッページを許容できるかを、あらかじめ設定しておくことができます。

その代わり、設定した許容範囲を超えてスリッページが発生すると、約定しないこともあります。

このスリッページは、FX会社によっても異なり、スリッページしにくいことを「約定力が高い」などと言ったりもします。

成行注文を使う場面例

新規注文の場合

新規注文であれば、深い押しや戻りを待っていて、できるだけ有利な価格でエントリーしたい場合に、値動きを見ながらエントリーする時などに成行注文を使ったりします。

しかし、これは値動きを見ながら判断しないといけないので、経験と判断力が必要なエントリー方法になります。

最初の内は、後に説明する指値や逆指値注文を使った方がいいでしょう。

決済注文の場合

決済時であれば、利確の際にどこまで伸びるかはその時の相場次第ですので、水平線を超えて伸び切ったところで利確決済したい場合などは、値動きを見ながら成行注文を使ったりします。

また、損切についても、思っていた動きと違う場合は、初めに設定した損切ラインよりも手前で成行注文で損切することもあります。

どちらも、値動きを見ながらの判断になりますので、慣れや経験が必要になります。

初めの内は、後に説明する指値注文や逆指値注文で決済注文をした方がいいと思います。

指値注文、逆指値注文

「指値注文」「逆指値注文」は、この価格になったら買いたい、売りたいという価格を指定する注文方法です。

指値注文

指値注文は、現在の価格よりも自分にとって有利な方向に動いた場合の価格を指定して注文する方法です。

新規注文の場合

新規注文であれば、今の価格よりも落ちてきたところでロングエントリーする場合などです。

特に注目度の高い水平線などは、ワンタッチで勢いよく反転していってしまうこともあり、成行注文だと注文が遅れたり、スリッページが大きく発生したりすることがありますので、そのような場合なども、この指値注文の方が有利です。

しかし、自分が指定した価格に到達する前に反転していった場合は、もちろん約定しません。

決済注文の場合

決済注文であれば、例えば下落目標ラインに合わせて指値注文したりする場合などです。

指値注文で決済した場合は、そのまま順行して更に伸びていくこともありますが、チャートが見れない時などは、あまり欲張り過ぎずに近い利確目標で指値を入れておかないと、利益を取り逃すこともあるので注意が必要です。

逆指値注文

逆指値注文は、現在の価格よりも自分にとって不利な方向に動いた場合の価格を指定して注文する方法です。

新規注文の場合

逆指値注文を新規注文で使うのはどのような場合かというと、例えば、ダブルトップのネックラインを超えたら売りたい場合などです。

ここを超えたら下落が加速するなどと確信が持てる場所であれば、逆指値注文で新規注文をすることもあります。

決済注文の場合

逆指値注文は、損切設定など決済注文で使うことの方が多いかと思います。

損切で逆指値注文を使う場合、相場の勢いが強い時は、スリッページを起こして損切幅が広がることもあります。

初心者の方は特に、ポジションを保有したら、少なくとも逆指値による損切設定は必ず入れて、損失が拡大しないようにした方がいいと思います。

IFD注文

IFD注文は「イフダン注文」と読みます。

IFD注文」は、新規注文と決済注文を同時に出し、新規注文が約定した時のみ決済注文が有効になる注文方法です。

新規注文も決済注文もどちらも指値、逆指値のいずれかで指定します。

単なる指値注文に比べ、あらかじめ決済ポイントを指定することができます。

決済注文が指値注文の場合は、新規注文が約定した後に思った方向に進まなかった場合、損失が広がることがあるので注意が必要です。

OCO注文

OCO注文は「オーシーオー注文」と読みます。

「OCO注文」は、同時に2つの価格で注文で出し、どちらかが約定したら、もう一方は取消されるという注文方法です。

新規注文の場合

OCO注文を新規注文で使う場合、FX会社によっては売りと買い両方指定できる場合と、どちらか一方しか指定できない場合があります。

買いか売りどちらか一方を指定する場合

例えば、トレンドフォローで深い押しを狙っているが、そのまま伸びていった時も逃したくない場合などです。

下図の場合は買いを指値と逆指値で指定しています。

買いと売り両方とも指定する場合

例えば、レンジ相場の時などに、どちらか抜けて行った方にエントリーしたい場合などに使えます。

下図の場合は売りと買い両方とも逆指値で指定しています。

決済注文の場合

OCO注文は、どちらかというと決済注文で使われることが多く、利確ポイントと損切ポイントを一度に両方指定できます。

利確や損切りの迷いが生じることが多いようであれば、OCO注文はおすすめです。

応用方法として、損切りは自動で決済は手動で行いたいが、ずっと画面の前にいることはできないという場合は、逆指値とアラームを組み合わせることにより、疑似的にOCO注文に似た決済方法を作り出すこともできます。

IFO(IFD-OCO)注文

「IFO注文」は「イフダン・オーシーオー注文」と呼ばれ、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。

IFD注文が約定した時に、自動でそのポジションに対してOCO注文で決済注文が出されます。

例えば、下図の場合、IFDで指値で買い注文を出し、約定したらOCOで売り注文が出されます。

比較的使い勝手のいい注文方法で、エントリーしたい場所があるけど仕事で時間が取れない場合などは、このIFO注文をうまく活用するといいと思います。

IFO注文は決済注文も同時に出されますので、損切できないなどといったこともなく、初心者の方にもおすすめです。

注文時の注意点と対処方法

注文時のよくある間違いや注意点とその対処方法をお伝えします。

通貨ペアや注文枚数を間違えて注文してしまう

よくあるのがこのミスで、ユロ円を買おうと思っていたのにユロドルを買ってしまったり、10,000通貨でエントリーするつもりが20,000通貨でエントリーしてしまったりです。

この場合、気づいた時に含み損を抱えていると、すぐに決済したくないとは思いますが、そもそも意図していないエントリーなので、気づいた時は利益が出ていようが損失が出ていようが、即座に決済することをお勧めします。

決済後は、一度落ち着いて、気持ちが冷静になってから再度エントリーを考えましょう。

注文を出した時とトレンドが変わってしまっている

これはどういうことかと言うと、例えば、下図のように狙っていたトレンド方向にエントリーするつもりで出していた注文が、約定せずにトレンドが進行してしまい、気づけばトレンドが転換してきたところで約定するケースなどです。

画面から長時間離れる時は、短期足の動きを基準とした注文をしないようにしたり、新規指値注文が約定せずに順行した場合は、注文を取消すなどの注意が必要です。

注文方法まとめ

注文方法についてまとめると、以下のようになります。

  • 成行注文は価格の動きを見ながら注文する方法なので経験判断力が必要
  • ポジションを保有したら逆指値注文やOCO注文などで損切注文を入れた方が安全
  • IFO注文は初心者の方でも安心して使えるお勧めの注文方法
  • 通貨ペアや枚数を間違えて約定した場合は、躊躇せず、すぐに決済する
  • 新規指値注文で約定しなかった場合は注文を取消さないと、忘れたころに意図しない約定をしてしまうこともある

各注文方法がどのように機能するかを実際に確認するのであれば、デモトレードなどで確かめるのも1つの方法です。

デモトレードをうまく活用した方がいいケースと、そうでないケースについては、以下の記事で説明しています。

最初は自分の中でやりやすい注文方法を使うことから始めて、徐々にトレード毎に使い分けができるようになればいいかと思います。

以上、ご参考ください。

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