【FX】為替介入(市場介入)とは?日本の過去介入実績も紹介

FXファンダメンタル
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為替介入について調べていて、以下のような悩みや疑問はありませんか?

  • 過去に為替介入はいつ行われた?
  • 為替介入はどれ位の金額行われるもの?
  • 為替介入がFXに与える影響は?

私も2011年の介入はリアルタイムで見ていましたので、FXトレードをするに当たって注意すべき点も含めてお伝えいたします。

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為替介入(市場介入)とは?

行き過ぎた急激な為替の動きを安定させるために、国や中央銀行が為替市場に直接介入することを「為替介入」と言い、正式には「外国為替平衡操作」と言います。

日本では為替介入は財務大臣の権限において、日銀が実際の介入を行います。

単独介入と協調介入

為替介入には、1ヶ国で行う単独介入と、2ヶ国以上の国が合意して行う協調介入があり、単独介入に比べ、協調介入の方が効果はあります。

協調介入で有名なのが、1985年にドル高是正を目的に行われたプラザ合意で、日・米・英・独・仏5か国による協調介入が当時行われました。

日本のこれまでの為替介入

日本の過去の為替介入は、財務省のホームページ上で公開されており、そのデータを元に作成したものが以下のグラフです。

図1

過去の為替介入状況を見ると、急激に円高が進んだ平成15(2003)年~平成16(2004)年頃に大規模な介入が行われており、その後は平成23(2011)年に東日本大震災の影響や欧州債務危機への先行き不安などから円高が進行したことにより、為替介入が行われました。

日本では、平成23年を最後に、その後為替介入は行われていません。

どちらも年間15~20兆円程度の規模の為替介入のため、1日で約700兆円規模の取引があると言われている為替市場にとっては、介入額としてはあまり多くないように感じます。

為替介入による効果

為替介入の効果としては、介入を行ったからと言って、すぐに適正価格に戻るわけではありません。

逆に、為替介入をしたとしても、一時的には価格は動くものの、すぐに介入前の水準まで戻ってしまうこともあります。

そのため、為替介入は、実際にトレンドを転換させ、適正価格に戻すと言うよりも、政府の意思表示として考えられている側面もあります。

為替介入がFXに与える影響は?

為替介入は、当然FXトレードにも大きな影響を及ぼします。

2011年当時、私も実際に介入と思われる場面に出くわしたことがありましたが、ドル円レートが急激に円安方向に動いていき、中々上げ止まらなかったのを覚えています。

その後も、いつ介入が入るか分からないために、しばらくの間は円高方向にポジションを持ちづらかったことを記憶しています。

このように、為替介入は、実際の一時的な値動きに影響があることは勿論ですが、市場参加者が介入と反対方向のポジションを持つことを躊躇し、取引が慎重になるため、市場を落ち着かせるには一定の効果があるかと思います。

また、為替介入前に何も告知せずに行う、いわゆる「覆面介入」がいつあるか分からないため、市場参加者は疑心暗鬼になり、実際に介入を行わなくても、介入を匂わせる発言をして市場をけん制する「口先介入」だけでも、ある程度の効果は見込めます。

為替介入まとめ

為替介入についてまとめると以下のようになります。

  • 為替介入は、行き過ぎた為替の動きを落ち着かせるために行われる
  • 1ヶ国で行う単独介入と、2ヶ国以上が合意して行う協調介入がある
  • 為替介入は、一時的な効果に加え、市場参加者の動きをけん制する効果もある

以上、ご参考ください。

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