消費者物価指数を一言で説明すると以下のようになります。
消費者物価指数
消費者が購入する「モノ」や「サービス」の物価の変動を表した指数
この記事では、消費者物価指数(CPI)についてもう少し掘り下げて、FXトレードにおける影響など、以下のような疑問に答えられるように説明します。
- 消費者物価指数(CPI)ってどういう指標?
- FXで消費者物価指数は何が重要?
- 普通のCPIとコアCPIの違いが分からない
消費者物価指数(CPI)とは?
消費者物価指数とは、消費者が日常的に購入する「モノ」や「サービス」などの物価について、基準となる時点と比べて、どの程度の変動があったかを表した経済指標で、英語では「Consumer Price Index」と表記され、頭文字を取って「CPI」とも呼ばれます。
消費者物価指数は「経済の体温計」とも言われ、その国のインフレ状況や景気などが読み取れます。
物価の変動により中央銀行は、景気が過熱しているとなれば金利を引き上げたり、景気が停滞しているとなれば金利を引き下げたりと、金融政策にも影響を与えるため、消費者物価指数は、とても重要な指標となっています。
似たような指標で「生産者物価指数(PPI)」というものもありすが、こちらは、生産者側が出荷する時点での価格の変動を表した数値になります。
基本的に、「生産者物価指数(PPI)」が増減すれば、いずれは「消費者物価指数(CPI)」にも影響を与えると考えられますので、「生産者物価指数(PPI)」は「消費者物価指数(CPI)」の先行指標としても見られることがあります。
FXにおける消費者物価指数(CPI)
FXトレードをする上で重要なのはアメリカの消費者物価指数で、米労働省労働統計局から当月分が翌月の中旬頃に毎月発表されます。
アメリカの場合、1982年~1984年の物価指数を100として現時点の物価指数を導き、指標発表時には、前月比もしくは前年同月比で、何%増減したかが注目され、予想と結果が大きく乖離していると市場が反応し、レートは大きく動きます。
消費者物価指数の変動は金融政策にも影響を与えるため、注目度の高い経済指標となっていますが、基本的な消費者物価指数とは別に、季節や天候などの影響で価格が変動しやすい「食品」と、他国の影響や需給のバランスにより大きな変動のある「エネルギー」を除いた「コア指数(コアCPI)」も発表され、「コア指数(コアCPI)」の方が、より注目度の高い指標となっています。
消費者物価指数(CPI)まとめ
消費者物価指数についてまとめると、以下のようになります。
- 消費者物価指数とは、物価の変動比を表した指標である
- 消費者物価指数は、金融政策にも影響を与える重要な指標である
- FXトレードにおいて、アメリカの消費者物価指数は注視すべき経済指標である
- アメリカの消費者物価指数で発表される、食品やエネルギーを除いた「コアCPI」は、より注目度が高い
FXで重要な他の経済指標についても、以下の記事でまとめてありますので、ご参考ください。